米国時間1月1日、2人のフリーライターがブログVentureBeatに投稿し、GoogleのAndroidオペレーティングシステムをASUS Eee PCに移植したことを明らかにした。果たして、これはネットブックの新たなトレンドになるのだろうか。
投稿したのは、新興企業Mobile-factsを運営するMatthäus KrzykowskiとDaniel Hartmannの両氏。オープンソースであるAndroid OSを4時間かけてネットブックASUS Eee PC 1000Hに移植したのだという。
両氏はAndroid搭載ネットブックについて、いささか興奮気味の筆致で次のように結論づけている。「(シリコンバレーにある)あまたのソフトウェア企業にとって、これはAndroidが確実な支持母体のあるオープンなオペレーティングシステムでありソフトウェアを開発しうるだけの完成度を持っていることを意味する。しかも、GoogleにはウェブブラウザChromeがある。デスクトップとウェブブラウザを一体として開発することができるのだ。こうしたことを考えると、これまで以上に精妙かつ安価でダイナミックな使い方のできるウェブアプリケーションの新たな波が生まれるかもしれない」
これがVerizonかASUSの言だとすれば新製品ニュースだが、そうではない。したがって、これは単なる興味深い実験でしかない。もっとも、両氏は、GoogleのOpen Handset Alliance(OHA)に参加するIntelがAndroidノートパソコンの実現に一役買うとしている。
確かに、OHAにはよく知られた企業等が名を連ねており、その多くはChina Mobile、Broadcom、LG、NTT DoCoMo、Nvidia、Samsungなどの大企業や団体だ。
ところで、その1つであるQualcommには自社製プロセッサSnapdragonを搭載しRed Flag Linuxが動くネットブックの試作品がすでにあり、同社は、Acer、ASUS、東芝などの大手PCメーカーが採用を計画しているとしている。
こうした状況にあっても、Qualcommの提携企業はAndroidを選ぶだろうか。その上、Androidを最初に搭載した携帯電話機T-Mobile G1にチップセットを供給したのはQualcommなのだ。
この記事は海外CNET Networks発のニュースをシーネットネットワークスジャパン編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ
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