Microsoftは米国時間12月17日、マウスメーカーPrimax Electronicsと和解に至ったことを発表した。Microsoftは7月、特許侵害で同社を相手取り訴訟を起こしていた。
Primaxは和解の一環として、Microsoftが有する「U2」と「Tilt Wheel」に関する特許をカバーする非独占的なライセンス合意を締結した。これには、米国における過去と将来のPrimax製品の販売が含まれる。その他の和解条件については明らかにされていない。
Microsoftは、U2技術とTilt Wheel技術に関連した7件の特許を侵害しているとして、台湾に本拠地を置くPrimaxを訴えていた。U2は、PS/2ポートまたはUSBポート経由でマウスを接続し、利用されているものを自動検出できる技術。Tilt Wheelは、マウスのホイールを左右に動かすことで、操作できるカーソル移動に関連した技術である。Microsoftは、この訴訟をカリフォルニア州北部地区連邦地方裁判所と米国際貿易委員会(ITC)に提訴し、自社特許を侵害したPrimax製品の米国内への輸入を禁止するよう求めていた。
Microsoftは、2003年後半よりこれら特許のライセンスを開始しており、現在500件以上の特許ライセンス合意があるという。マウスとキーボード業界では、MicrosoftのU2とTilt Wheelをカバーする特許ライセンスプログラムの下でライセンスを受けている企業は30社以上という。Microsoftによると、訴訟を開始する前にPrimaxとも合意を試みたという。
「IP(知的財産)での協業により、ライセンシー企業はMicrosoftのIPがもたらす革新的な技術を自社製品に組み込み、さらにすばらしい機能を自社顧客に提供できるようになる。これは業界全体の成功の共有を促進するものだ」とMicrosoftの知的財産・ライセンス担当バイスプレジデントで副法務顧問を務めるHoracio Gutierrez氏は述べている。
この記事は海外CNET Networks発のニュースをシーネットネットワークスジャパン編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ
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