NTTドコモ、LTE実用化に向けた低電力LSIを試作

松田真理(マイカ)2008年12月17日 19時07分
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 NTTドコモは12月17日、LTE(Long Term Evolution)の要求条件である伝送速度100Mbpsの受信処理が可能な低消費電力LSIの試作に成功したと発表した。下り100Mbpsの通信速度を、40mW以下の消費電力で実現したという。

 LTEはドコモが2010年にも商用化する予定の高速無線通信規。Super 3G、第3.9世代携帯電話(3.9G)とも呼ばれる。

 この試作LSIには、2つのアンテナから送信された周波数帯域幅20MHzのOFDM信号の復調処理、受信状態の悪い環境でも高品質な通信を実現できるMIMO信号分離処理、誤り訂正復号処理をする機能が実装されている。MIMO信号分離処理と誤り訂正復号処理は大きな処理量を必要とするが、65nmプロセスを適用し、回路の冗長な部分を省いたことで低消費電力化した。

 ドコモは2007年9月、4つのアンテナから送信された信号の復調処理とMIMO信号分離処理をする機能を実装したLSIを試作している。このLSIは下り200Mbpsの伝送速度のMIMO信号分離を、100mW以下で実現している。

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