Appleは新たなファームウェアアップデートを複数リリースすることで、同社の新しいノートPCが抱える問題の解決を目指している。
今回のアップデートは、2008年10月に発売された3種類のノートPC、すなわち新型の「MacBook Pro」と「MacBook」「MacBook Air」に対して提供されている。Appleはいつもの通り、EFIファームウェアアップデートで対応する問題について、こういったシステムの「安定性を向上させる」ということ以外、詳しい情報を提供していない。
Appleはまた、同社のノートPCに搭載されているSMC(System Management Controller)チップ用のファームウェアアップデートもリリースしている。なお、SMCチップはこれらノートPCの電力消費制御をはじめとする機能を担うものである。これらのアップデートは、新型のMacBook ProとMacBookの「MagSafe電源アダプタのインジケーターライトとバッテリ充電インジケーターライトの感度および精度を向上させるものである。一方、MacBook Air用のSMCアップデートは、MagSafe電源アダプタの問題のみに対応するものである。
これらの新型ノートPCに関しては最近複数の問題が明らかになっており、これらの製品で導入された新しいガラス製トラックパッドの問題に対応するために既にファームウェアアップデートがリリースされている。SMCと言えば、Appleはそのファームウェアのリリースノートにおいて問題としていないものの、一部のユーザーによって指摘されているスリープ/スリープ解除に関する問題に対応するためのアップデートを必要としている部分でもある。
今回のアップデートは、読者の方がこの記事を読まれる頃には「ソフトウェア・アップデート」として表示されるようになっているはずである。このアップデートの適用時に問題が発生したり、重要な変更に気付いた方は、CNET Newsまで知らせてほしい。10月のモデルチェンジ前にノートPCを購入した場合は、米国時間12月10日のファームウェアリリースを気にする必要はない。
アップデート(太平洋標準時午後3時25分):ソフトウェア・アップデートを行う際、「このアップデートはMacBookコンピュータの安定性を向上させ、スリープ/スリープ解除やUSB、デバイスの互換性に関する問題に対処するものである」という追加情報が表示され、このアップデートによって上記で指摘した問題のいくつかが解決されることが示唆されている。
この記事は海外CNET Networks発のニュースをシーネットネットワークスジャパン編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ
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