では、より詳細にユーザーのライフログを用いた行動ターゲティングは可能かと言うと、今まさに、ケータイを利用したこのような取り組みが日本でなされようとしています。NTTドコモが提案する「マイ・ライフ・アシストサービス」(PDF)がそれです。
マイ・ライフ・アシストサービスとは、経済産業省が進める「情報大航海プロジェクト」の一環でNTTドコモが実施するもので、利用者が所有する携帯電話から日常の行動情報を収集・解析し、潜在ニーズから推薦情報を自動的に提供する「行動連鎖型検索サービス」です。
これは、一言で言うと、「携帯電話の中に蓄積された情報を使った行動ターゲティング」になります。もう少し付け加えると、「携帯電話を利用してユーザーの行動履歴(ライフログ)を収集し、ユーザーの趣味嗜好にマッチした情報を提供する」というサービスです。
GPS携帯電話、おサイフケータイなど、携帯電話技術の普及によって、今後、ユーザーの行動における趣味嗜好パターンをほぼ把握することが可能となります。
例えば、繁華街を歩くユーザーの位置情報をGPSなどで収集し、ユーザーの事前登録情報などから推測した嗜好性に合わせ、「○○でセール実施中」「□△レストランではドリンクが無料」といった情報を携帯電話へ送信することも可能になるかもしれません。
また、ドコモの第3世代加入者数は約4500万人以上(2008年9月末現在)いますので、もしauやソフトバンクモバイルが同様の取組みを行った場合には日本人のライフログをほぼ網羅することが可能です。ここから新たな市場、消費が生まれることでしょう。
このマイ・ライフ・アシストサービスですが、ドコモが2008年冬から2009年春にかけて発売する新モデルでサービスを開始するそうです。
ここで日本におけるライフログサービスをご紹介します。ウェブで利用するものには以下の3サービスがあります。
日本の携帯電話+位置情報連動サービスは以下の4つがあります。
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