ブラックフライデー(感謝祭の翌日にあたる金曜日)のApple製品の売れ行きを「爆発的」と予想していたアナリストはほとんどいない。しかし、先週のAppleの製品や価格設定に対する消費者の反応は良好だったというのが彼らの大方の見方だ。
調査会社Piper JaffrayのGene Munster氏、Kaufman BrothersのShaw Wu氏、スイスの金融最大手UBSのMaynard Um氏の3人は、ホリデーシーズンのスタートとされる、いわゆるブラックフライデーのAppleの売り上げについて、それぞれ独自の見解を述べた。週末が近づくにつれ、週末の売り上げに対する期待は薄れ、多くの人々は、現在の深刻な経済環境を考慮し、悲惨な結果になるだろうと予想していた。
ところが、全体的な売り上げは一部の人々が懸念していたほど悪くなかった。Munster氏によると、Appleは積極的な値下げは行わず、あくまで従来の「ブラックフライデー」向け値引き戦略に固執したが、売り上げは好調だったという。同氏は12月1日付けのリサーチノートの中で、複数のApple直営店を調査したところ、Macの販売は予想を上回り、iPhoneの販売はほぼ予想通りだったとしている。
KaufmanのWu氏は、「Appleが直営店やウェブサイトで行っている値引きは5〜10%程度だが、われわれが行った販売代理店や直営店の調査では、客の出足は良好で、iPodやMacの売れ行きも非常に好調だった。これは、サードパーティーの小売業者がAppleよりも大規模な販売促進や、Appleによるひそかな価格調整が助けとなった」と述べている。Appleは当初、米国経済の健全性に対する不安に対処するために、かつてないほどの大幅値下げを行う計画だと報じられたが、同社は従来のスタンスを変えていない。
UBSのUm氏は、Best BuyやMacMallといったAppleの再販業者は、Appleよりも積極的な値引き販売や、「MacBook Pro」や「MacBook Air」など、Appleが独自の販売店で値引きしない製品も値引きしていたと指摘している。
この記事は海外CNET Networks発のニュースを編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ
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