日本のケータイの下り平均実測は302kbpで「ブロードバンド化前夜」

永井美智子(編集部) 吉澤亨史2008年12月02日 14時54分
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 インプレスR&Dとモバイル・コンテンツ・フォーラム(MCF)は、最新のモバイル利用動向を解説する書籍「ケータイ白書2009」を12月8日に発売する。今回、携帯電話のダウンロード速度を計測したところ、日本のケータイの平均ダウンロード速度は301.8kbpsであることが明らかとなった。

 ケータイ白書の発刊は今回で5回目となるが、この「モバイルスピード調査」は今回初めて実施された。ユーザーが日常でモバイルサイトを使っているときに体感するスピードを計測するため、インプレスR&Dのモバイルスピード調査計測サイトにアクセスしてもらい、Flashを使った90Kバイトのデータをダウンロードして携帯電話端末での処理が終わるまでの時間を計測した。

 10月初旬から3週間で収集した有効データ5万9714件から算出した結果、ダウンロード平均速度は301.8kbpsとなった。白書では、「メガビットクラスの実測値が出る固定ブロードバンドに比べ、日本のモバイル環境はまだブロードバンド化前夜である」と分析している。

 ダウンロード速度に大きく影響する通信規格別の市場では、2008年9月時点での第3世代携帯電話端末(3G)契約は8973万件となり、携帯電話市場全体の89.3%を占めている。3.5Gは携帯電話市場全体の36.8%にあたる3860万契約だった。また、コンテンツの利用動向に大きな影響を与えるパケット定額制の契約数は、2008年9月時点で3973万件と携帯電話市場の37.9%を占めた。3.5Gとパケット定額制の契約者数はほぼ同規模になっている。

 MCFでは、2009年中に3.5Gの契約数が5000万件を超え、市場の50%近くを占めるまでになると予測している。高速環境の浸透と定額制の普及は、2009年以降も同時に進行する見込みとのことだ。

満足度調査ではauが引き続き1位

 個人利用調査では、2007年の調査結果と比較して、この1年の利用実態の変化を紹介している。現在の通信サービス会社の満足度はauが2007年同様1位だが、5点満点の加重平均でみると、前年の4.07から3.98へと0.09ポイント低下している。一方、2位のドコモは3.68から3.82へと0.14ポイント上昇し、ソフトバンクモバイルも3.55から3.73へと0.18ポイント上げている。

 今後通信サービス会社を変更する可能性のあるユーザーは25.6%で、そのうち乗り換え先を「わからない」と答えた人が64.0%と3分の2を占めた。3社の中ではソフトバンクモバイルに乗り換える率が14.2%と、auの10.0%、ドコモの9.6%に差をつけている。このほか、現在の機種を1年以上使い続けているユーザーは、前年の47.3%から55.8%へ大きく上昇し、買い替えサイクルが長期化していることが判明した。また、ワンセグ機能の利用率は35.8%、GPS機能付き機種の保有割合は22.6%と、いずれも前年より大幅に増加している。

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