全国にシネマコンプレックス(シネコン)が相次いでオープンし、激しいサービス合戦が繰り広げられるなど、今、映画館を取り巻く状況が様変わりしている。
これに伴い、観客の意識や動向にどのような傾向が見て取れるだろうか。20代〜40代を中心としたネットユーザー男女404名の回答を集計し、実態を探ってみた。
今年1年、映画館で映画を見た人の割合は全体の50.7%。男女別に見ると男性が42.5%だったのに対し女性では60.7%と20ポイント近く多く、年代別では若い層ほど映画館での鑑賞率が高かった。
今年映画を映画館で見たと回答した人に、一緒に行った人を複数回答形式で答えてもらったところ、「恋人・配偶者」が42.4%で最も多かったが、「一人」が39.0%でこれに続いた。特に女性、20代・30代では1人で鑑賞する人が4割以上を占め、1人じっくり映画館で映画を見ることも少なくないようだ。
映画の情報や上映時間をどのように調べたかについて、当てはまるものを全て選んでもらった結果、88.3%が「パソコンのインターネットで」と回答。すべての性別・年代で80.0%を超えており、新聞やタウン誌などが主な情報源だった頃とは全く異なる傾向となった。
また、インターネットを利用して映画のチケットを予約・購入したことがある人については、「毎回ネット購入」が10.7%、「たまにネット購入」が 31.7%で、合わせると4割強がチケットをネットで手配。中でも毎回ネットでチケットを購入する人の割合は、年代が上がるほど高かった。
一方、上映中の携帯電話の電源については、「マナーモードにしている」が51.2%、「電源を切っている」が47.8%でほぼ半々だったが、男性の 59.6%がマナーモードにしていたのに対し、女性では55.0%が電源を切っていると答えており、男女間で違いが見られた。
ただし、上映中に携帯電話の着信音が鳴ってしまった経験のある人が3.4%ほどいたことから、電源を切ったりマナーモードに切り替えたりするのをうっかり忘れてしまう可能性も否定できない。館内で他の観客に迷惑をかけることがないよう、携帯電話の電源には細心の注意を払いたいところだ。
初デートの場所はという問いに「映画館」と回答したのは全体の16.6%で、「公園」の15.8%をわずかに上回りトップだった。
調査はブロガー向け情報サイト「ブロッチ」などネットマーケティングを展開する株式会社アイシェアが、同社の提供するサービス会員をパネラーとして行った。
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