ベンチャー企業が市場で成功するための1つの方法は「誰も手がけていない分野に一番乗りし、市場を自ら作り上げていくこと」――これまで赤外線通信とデータ同期の2市場を切り開いてきたシンクロア代表取締役会長の荒井真成氏は東京中小企業投資育成が11月28日に開催したセミナー「SPICE Forum 2008 Super X'mas Seminar」でこう語った。
荒井氏はIBMでThink Padブランドの立ち上げに従事したのち、インテリシンク(当時はプーマテクノロジー)に入社。当時確立されていなかった赤外線通信分野の事業開発を進めた。
荒井氏がインテリシンクに参画した1993年頃、赤外線通信は「制御が難しく、ビジネス化は非常に困難」という認識があったという。しかし同社は「難しいものであればこそ、うまくいけば絶対に成功する」という思いで苦労の末に赤外線通信分野のソフトウェアを開発。1995年頃から荒井氏ともう1人の営業マンで文字通り全世界を飛び回ってソフトを売り歩いたのだという。
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