私も含め、SOHOで働く場合、複合機は必需品だ。SOHOに限らず、書斎でちょっとした仕事をする場合でも、ニーズは似ているはずだ。
頻繁に行うのはドキュメントのプリントになるが、カラーコピーや資料のスキャンなども案外多い。そして、ビジネスでコピーやFAXを行う場合、やはりADF(オートドキュメントフィーダ)が必須。一枚一枚送り終わるまでその場についているぐらいなら、ほかの仕事を進めたい。このADFはFAX機能が搭載されている場合たいてい付いているが、今回使ってみて、実はこれがあるおかげで、コピーやスキャンも大幅にラクになることに気がついた。
たとえば、EP-901Fにはドキュメントをスキャンして、メモリカードに保存する機能がある。企業のオフィスにあるよう大型の複合機で、資料をスキャンしてPDFにした経験はないだろうか。あの作業が、EP-901Fでもそのままできる。保存形式はJPEGかPDFかが選べ、保存先には記録メディアか接続したパソコンに直接するかを選択可能だ。このスキャンのときも、ADFがあれば量が多くてもイライラせずに済む。スキャンの入力解像度も4,800dpiと高解像度で、設定さえ合わせれば、精細さでこまることはまずないだろう。
また、コピー、スキャナ、プリンター、FAXと別々に所有しているオフィスでは、その設置スペースも問題になる。EP-901Fの設置スペースは横466×奥行き385mm。私の狭いSOHOのオフィスでも、袖机に設置できた。これまでプリンターとFAXを別々に使っていたため、ワイヤーラックを占拠していたが、EP-901Fに代えれば1段分空きそうだ。
画像を見るとわかるが、液晶画面の両側にあるタッチパネルのボタンは、コピー、FAXなど機能を切り替えるごとに必要なボタンだけが表示される。中小企業や個人事業主の方のなかには、年配の方などパソコンに不慣れな場合でもずらっと並ぶボタンに困ることがない分、操作が覚えやすいだろう。
ビジネスで使う場合、出かける時間までに急いでプレゼン資料をプリントする必要に迫られることもあるが、EP-901Fの場合、「高速MACHヘッド」を搭載しているため、写真だけでなくモノクロプリントもかなり早くなっている。ダイレクトプリントやコピーなども、高速プロセッサ「REALOID(リアロイド)」でデータを適切に並び替えるため、処理が早いのだ。
また、EP-901FはL判からA4まで対応しているが、トレイが2段階になっており、フタの部分にL判やはがき、シールなど小さなサイズの用紙がセットできるようになっている。うっかりトレイにセットしたまま忘れて、貴重な紙を無駄にしたことも多々あるので、このシステムなら給紙で紙を無駄にしなくて済みそうだ。
さらに、個人的に「ありがたい」と思ったのが「自動ノズルチェック」だ。これは自動適にノズルをクリーニングしてくれる機能なのだが、以前、仕事で色見本を作らなければいけないことがあり、そんなときに限ってノズル詰まりしていて、印刷の筋が消えてくれないことがあった。急いでいるのにノズルのクリーニングからはじめなければいけなくなり、とても焦ったことを覚えている。細かいことだが、こんな細かい点に日々の使い勝手が影響しているのかもしれない。
EP-901Fの接続環境は充実しており、有線のLANはもちろん、無線LANも内蔵されており、オプションでBluetoothにも対応している。SOHOなどでは、WindowsとMacintoshのOSが混在していることも多いが、どちらにも対応しているため混乱もない。ネットワークに接続する必要がなければ、もちろんUSB2.0で直接つなげることもできる。
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