セイコーインスツルは11月19日、PCと接続して検索できる電子辞書「SR-G9001」を11月30日より発売すると発表した。希望小売価格は7万円(税込)。出荷台数は、初年度で6万台を目指す。
SR-G9001は、これまでと同様に単体で持ち歩いて使用できるほか、USBでPCとつなぐと電子辞書の内蔵コンテンツをPCから検索できる「PASORAMA(パソラマ)」機能を搭載しているのが特徴だ。検索結果の例文は、メールや文書にコピー&ペーストして引用できる。
PCと接続する際には、専用のソフトをインストールするが、SR-G9001内に内蔵されているためCD-ROMなどは必要ない。なお、対応するのはWindows 2000、Windows XP、Windows Vistaとなる。
同社の調査によれば、電子辞書の利用率は30代、40代のユーザーは少なかったのだという。その理由としては、「学生が使うもの」「ウェブサイトで検索している」といった声が多く、ビジネスマンをターゲットにしているものの、働き盛りの層には浸透していなかった。そこで、改めてビジネスパーソンに向けて考えたものが、このPASORAMA機能だ。
調査では、ビジネスパーソンはすべてPCで完結させたい傾向にあったという。また、電子辞書を業務に使うという発想がない。ワンセグや音声発音、手書きなどの電子辞書の進化はあまり魅力的に映らないとして、PC上で操作できる電子辞書を開発したと経緯を語った。
辞書は、英和・和英辞書など定番の辞書に加え、英文ビジネスレター文例大辞典といった実用本など約30を収録。コンテンツは、見出しを対象としてすべてのコンテンツを一括して検索できる。権威ある辞書のデータベースにより、ウェブで検索するよりも、正確性と安心感を提供できるとしている。
CNET Japanの記事を毎朝メールでまとめ読み(無料)
ものづくりの革新と社会課題の解決
ニコンが描く「人と機械が共創する社会」
ZDNET×マイクロソフトが贈る特別企画
今、必要な戦略的セキュリティとガバナンス