モバイルブラウザ市場がこの2カ月間で活発に発展する(「Firefox for Mobile」や「Skyfire」)状況から、古びてきたJava対応携帯電話向け無料ブラウザ「Opera Mini」についても、全面的な改良を施すアップデート版のリリースが期待されていた。
そうした期待に反し、Opera Softwareはマイナーなアップデート版をリリースした。この「Opera Mini 4.2」ベータ版は、デスクトップ向けブラウザとの同期機能、Appleが「iPod」で大当たりしたカラーバリエーションに似たスキン、開発途中で対応機種が限られた動画再生機能を追加している。
Opera Miniの動画再生機能は、今回の最大のニュースだ。モバイル市場での需要が非常に高いことを思えば、同社がOpera Miniのユーザーに動画再生機能の提供を目指したとしても、さほど意外ではない。新システムは未完成だが、動画のリンクをクリックすると、標準設定のブラウザやメディアプレーヤーを利用して動画を再生できる。
Opera Softwareによると、たとえば、NokiaとSony Ericssonの携帯電話では、YouTubeなどの動画をクリックすると、Opera Miniがメディアプレーヤーを起動するという。動画が終了するとOpera Miniに戻るが、ユーザーが途中で停止しても同ブラウザに切り替わる。
「Opera Link」にメモの同期機能を追加するマイナーチェンジもある。この同期機能を利用すれば、サインインして他のOperaブラウザと最新のブックマークや「Speed Dial」を共有できる。こんな小さな機能が追加されたことを知ると、なぜ閲覧履歴の同期機能も追加しなかったのかと不思議に思うはずだ。
カラフルなスキンを復活させたのが、フロントエンドの最後の変更点だ。バージョン3以降、Operaの開発陣は最も重要なコードだけを書き変えたので、スキンは大幅に削減されていた。今回の新しいスキンは、「設定」「外観の設定」の順にボタンを押せば変更でき、Opera Miniの最初のカラーバリエーションと多少似ている緑、黄色、ピンク、シルバー、黒、赤の6色から選べる。
この記事は海外CNET Networks発のニュースをシーネットネットワークスジャパン編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ
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