Twitterが生き残るために--ビジネスモデル10案

文:Rafe Needleman(CNET News.com)
翻訳校正:ラテックス・インターナショナル
2008年11月12日 08時46分

 Twitterの最高経営責任者(CEO)であるEvan Williams氏が自社の利益戦略について同じ説明を繰り返すのに対し、筆者は嫌気がさしている。

 「Twitterは有益なサービスだ。収入を得るのは難しくないと思う」と同氏は言う。では、何に手間取っているのか。Twitterとその製品に成功してほしいからこそ、そのビジネスが心配だ。

 Twitterがなかなか利益戦略を実施しないため、筆者はいら立ちを感じている。できることなら、自腹を切りたいほどだ。現段階では、実際にサイトから利益を得る計画がTwitterにあるとは思えない。

 Twitterは本質的に利益にならないサービスではない。Twitterがいくらかの利益を上げられる方法を以下に挙げる。

広告の販売

 Pownceと同様だ。

プレミアムなコンシューマー向け「特別オプション」やサービスへの課金

 テーマ、スキン、ファイル転送機能へのアクセス権を販売する。

商用レベルサービスを設けてTwitter投稿者に課金

 Twitterをメディア戦略の一環として利用している企業は、アップタイム保証、Twitterフィードの埋め込み機能、ブランド管理などに料金を支払うだろう。

「Freemium」への移行

 アカウントごとに1日のつぶやき回数やフォロワーの総数を制限し、それ以降は料金を徴収する。

企業レベルサービスの販売

 Twitterのビジネス版を作成する(Yammer、Presently、Socialcastを参照)。セキュリティ機能、ロギング、サポート、さらにはインストール可能なバージョンなども含める。Williams氏によれば、これがビジネスモデルとしては最有力候補のようだ。

フォロワーからの料金徴収をTwitter投稿者に許可

 その収入の一部を受け取る。このビジネスモデルを提案したのは、TechCrunchのNarendra Rocherolle氏だ。

Twitter APIまたは「Firehose」へのアクセス権の販売

 一定レベルのトラフィックは無料にして、それ以降は有料化する。

アナリティクス

 Twitterの利用で得られたデータを大手ユーザーや広告会社、マーケティング会社に販売したり、Twitterのアナリストを有料で企業に派遣したりする。

Twitterを中心とするアプリケーションのホスト

 企業がアプリケーションをTwitterでホストしたいと思えば、料金を支払うだろう。

採算性の度外視

 ユーザー基盤を拡大し、会社をFacebookなどに売却する。1998年にAOLに買収されたICQでは、この方法でうまくいった。

 さて、あなたはどう思うだろうか。一緒に考えてほしい。

この記事は海外CNET Networks発のニュースをシーネットネットワークスジャパン編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ

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