ロサンゼルス発--MicrosoftのクラウドOSである「Windows Azure」では一体何ができるのだろうか。米国時間10月27日の発表では、ほんの数種のプログラムが紹介されただけだった。
この疑問について、同社のコーポレートバイスプレジデントであるAmitabh Srivastava氏がインタビューで説明している。
「Windows Azureは初期段階にある。現実のものだが、まだ初期段階にあるのだ」(Srivastava氏)
BlueHooのアプリケーションが壇上で紹介されたほか、Windows AzureはMicrosoftの「Live Mesh」の構築に使用され、次世代の「Live Meeting」の構築にも使用される。
Srivastava氏は、「最終的に、当社のすべての資産を移行することが目標だ」と述べた。
Srivastava氏が真っ赤なスニーカーを履いているのも気になったのだが、これについても答えてくれた。Windows Azureの開発コード名である「Red Dog」に関係しているという、筆者の推測は当たっていた。
同氏によると、Microsoftが現在展開しているWindows Azureのバージョンは、コミュニティーテクノロジープレビュー(CTP)版で、多くの機能を欠いており、Microsoftは急いで追加作業に取り組んでいるという。
具体的には、マネージドコード(基本的には.NET)で書かれたソフトウェアだけが現在のところ稼動可能である。同社は、社内ではネイティブコードを稼動させており、2009年にはネイティブコードの対応を外部顧客向けに提供する計画だ。
同氏によると、サービスはまた、既定のテンプレートを使って構築しなければならないが、Microsoftは今後テンプレートを増やし、できればテンプレートをまったく用いずにサービスを提供できるようにしたいという。さらに、Windows Azureサービスを実行するのは当分の間、ワシントン州クインシーにある同社のデータセンタ1カ所だけの予定だが、Microsoftは2009年に米国内のほかのデータセンタにも、いずれは海外にも展開する計画だ。ただし、これには自社自身の一連の地理的な問題が伴うため、同社はむしろ取り掛かるのを待っている状態だとSrivastava氏は述べる。
Microsoftはまた、企業が主要なアプリケーションをWindows Azureに移行するには時間を要するだろうと見ている。シニアバイスプレジデントのBob Muglia氏はインタビューで、同社は当面、開発者がWidnows Azureを分かり始め、ソフトウェア開発キットでいろいろ試してくれればそれでよいと考えていると述べた。
この記事は海外CNET Networks発のニュースをシーネットネットワークスジャパン編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ
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