Appleが「Mac OS X」の最も重要なアプリケーションの1つを、自ら推奨するプログラミング環境で構築し直したと、報じられている。
AppleInsiderによれば、Appleは「Mac OS X 10.6(開発コード名:Snow Leopard)」のリリースに先立ち、Mac OS Xのファイル管理アプリケーション「Finder」を開発環境「Cocoa」で作成し直したという。何年にもわたり、内外の開発者にCocoaへの転換を推奨してきたAppleにとって、開発環境「Carbon」を利用したFinderは頭痛の種だった。
AppleはSnow Leopardについて多くを語っていないが、自分達の64ビット化への対応を完了させるものと位置づけてきた。また、Carbonでは64ビットアプリケーションは記述できないとも述べ、開発者たちのCocoaへの移行を図ってきた。
大規模なアプリケーションの開発環境を移行することは容易ではない。Adobe SystemsはCocoaだけが64ビット化に対応することを知るまで、Carbonを使って64ビット版のPhotoshopを作成する計画を立てていた。そのため現在では、Mac OS用の64ビット版Photoshopの計画を遅らせている。
Snow Leopardは、2008年6月に行われたWorldwide Developers Conference(WWDC)で発表された。その際、リリースは「約1年後」とされた。Appleはこれだけの時間をかけて、さまざまな問題に対処していると見られる。同OSでは、ディスクイメージを違うパーティションや外部ドライブに作成できるようになるとも、AppleInsiderには書かれている。
この記事は海外CNET Networks発のニュースをシーネットネットワークスジャパン編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ
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