ターボリナックスは10月16日、投資ファンドである新日本投資事業有限責任組合を引受人とする約5億円の第三者割当増資をすると発表した。これにより、現在筆頭株主であるLDHの持株比率は53.14%から45.24%へと減少する。
ターボリナックスはLinux OS製品を開発、提供しており、大阪証券取引所ヘラクレス市場に上場している。ただし2006年12月期から3期連続して営業損失を計上する予定で、営業キャッシュフローがマイナスの状態が続いていることから、経営基盤の強化が課題となっていた。
調達資金は新規事業として計画している、中国での日系企業向けのデータセンター事業やIP電話事業の設備投資や運転資金に充てるとしている。
2007年12月期の業績は、売上高が7億1374万円、営業損失は5億5538万円、経常損失は6億3468万円、純損失は12億2189万円。
今回の第三者割当増資に伴い、LDHはターボリナックスの親会社から外れる。LDHは保有するターボリナックス株について、第三者への譲渡を含めて検討中だ。
なお、新日本投資事業有限責任組合はSHパートナーズ有限会社 代表取締役の齊藤博之氏が代表を務める。金融業などを展開するオックスホールディングスの筆頭株主でもある。
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