仮想化によって、高価で長期に及ぶソフトウェアライセンシング契約を終了し、利用時払いの料金モデルへシフトできる、とSymantecは主張する。
Symantecの幹部らによると、仮想化アプリケーションを利用することにより、複数のマシンをカバーした年単位、月単位のライセンス契約を終了し、1日、1時間、あるいは1秒単位で料金を支払うライセンス契約にシフト可能だという。
仮想化アプリやストリーミングアプリでは、ソフトウェアは1台の中心的マシン上で実行され、それがネットを介して他のマシンに配信されるため、各ソフトウェアインスタンスの正確な使用時間の監視が可能だ。
「アプリケーションの利用状況が把握できるため、ライセンスの数を実際に利用している数まで削減できる」と語るのは、Symantecのエンドポイント仮想化担当バイスプレジデントKen Berryman氏だ。
Berryman氏は、「ソフトウェアを利用した時だけ料金を支払うようにしたいと考えている顧客は多い。しかし、ベンダーは、ライセンシングモデルの変更に抵抗している」と述べ、「よって、現時点では利用時払いの料金モデルへの変更は不可能だ」と付け加えた。
しかし、ライセンシング期間は徐々に短くなりつつあり、いずれ個々の利用ごとに料金を支払うシステムにシフトする可能性はある、とBerryman氏は付け加えた。
Symantecは、仮想化を利用することにより、セキュリティ対策ソフトがインストールされていないマシンも保護できるセキュリティサービスのプロトタイプを開発中だ。
Berryman氏によると、ビルトインのハイパーバイザーを利用することにより、Symantecはユーザーのコンピュータの仮想マシン上でコードが実行される前に、そのコードをスクリーニングし、遮断できるという。
「マシンからコードの要求があった時は、コードをマシンに与える前に、まずわれわれに送られるようにしてある。われわれは、4万7000以上のウイルス定義を使って、そのコードのウイルススキャンを行う。そのコードにウイルスの疑いがあれば、われわれのエージェントをマシンに送り込み、プロセスを停止させ、それに関連するファイルを削除する」(Berryman氏)
Symantecの最高技術責任者(CTO)戦略オフィスのBruce McCorkendale氏によると、同社は現在、この仮想化セキュリティモデルをどのように展開していくか、また、そのための市場がいつ出現するかを検討中だという。
この記事は海外CNET Networks発のニュースを編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ
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