Excuse Me Services(Dial Directions を作成した企業)がついに、音声だけで人気のウェブサービスを検索できるiPhoneアプリケーション「Say Where」のダウンロード提供を開始した。ツールが最初に公開されたのは9月上旬のDemoFallだったが、Appleによる認証プロセスが完了するまで時間がかかった。
Say Whereの大きな特徴は、時として操作に時間のかかるiPhoneのオンスクリーンキーボードを使わずに「Google Maps」「Yellowpages.com」「Yelp」「Traffic.com」を検索できることだ。マイクに向かって話すだけで、音声が検索クエリに変換される。位置認識機能が組み込まれており、ユーザーの現在地が特定されると、検索範囲が狭められる。また、起動した場所とは異なる場所で終了することもでき、マイクに向かって話すだけで設定可能だ。
筆者がこのアプリケーションで見つけた大きな問題は、音声認識の質だった。都市名は何とか認識したが、特定の住所を5回試したところ、成功したのはわずか1回で、「center」「main」といったごく基本的な単語が含まれたケースだった。(住所よりも)交差点の名前だけをいった方が認識率が高く、簡単に認識された。数字と通りの名前を一緒に言われると、混乱してしまうようだ。ちなみに、これはオフィスビルの静かな場所で試したときの話だ。にぎやかな通りでは、もっと難しくなるだろう。
もう1つの問題は、何度もボタンを押す必要があることだ。そのため、シンプルなキーボード入力検索に比べて価値があるとは言いがたい。これは、検索のための操作にあまり注意を払わずにすむよう設計されたものだが、それでも検索結果にたどり着くまで、2〜3のメニューを通過しなければならず、たいていの場合、「Safari」やGoogle Mapsといった別のアプリケーションを起動する必要が出てくる。理想を言えば、起動してからワンクリックで検索履歴に自動的にジャンプし、アプリケーションに組み込まれたマップツールや「WebKit」対応ブラウザでページを開けるように設定できるのが望ましい。
以下の通り、Say Whereの簡単なデモを撮影した。また、こちらからは公式ビデオを見ることができる。
この記事は海外CNET Networks発のニュースをシーネットネットワークスジャパン編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ
CNET Japanの記事を毎朝メールでまとめ読み(無料)
ものづくりの革新と社会課題の解決
ニコンが描く「人と機械が共創する社会」
ZDNET×マイクロソフトが贈る特別企画
今、必要な戦略的セキュリティとガバナンス