米国時間10月2日、サンフランシスコで開催されたStartonomicsカンファレンスのムードは、米国がこの時代最悪の経済危機のただ中にあるにもかかわらず楽観的で、起業家の基本的な特徴は際限のない楽観主義であることを証明していた。
しかし、起業家や彼らに投資する人たちの方針が変わらないというわけではない。
投資する側にいる、シリコンバレーのベンチャーキャピタリスJeff Clavier氏のアドバイスは、できるだけ資金を集めるというストレートなものだ。「得られる資金があれば、できるだけ得るべきだ」。この考え方は、起業家経済の主導権を2007年の新興企業側から投資側に戻すことになるのではないかと尋ねたところ、同氏はそうだと答え、「希釈に敏感にならずに、資金を得るべきだ」とアドバイスした。
求めるものは変わったが、Clavier氏は現在、複数の新興企業に投資している。「わたしは今でも安定したビジネスモデルを持つ企業と取引を行っている」同氏は、純粋なメディア再生、大半のソーシャルメディアのアイデアは自分の好みではないが、すべてのトラフィックが直接利益につながる事業は魅力的だと述べた。
資金がいくらあろうと、数年間は起業家にとって楽ではないと、Clavier氏は述べた。「ありったけの根性が必要だ」
Startonomicsカンファレンスの主催者で、自身も新興企業の投資家であるDave McClure氏は、現在も投資を続けていると述べている。同氏は起業家に対し、変化のない経済の側面に注意するようアドバイスしている。メキシコ旅行にはそれほど行かなくなったのに、「依然として電気代は支払わなければならない」と同氏は語っている。同氏のパートナーの顧客は金融機関であり、金融機関は顧客基盤をどのように拡大するのか、果たして拡大できるのかについて見守っている。
McClure氏もClavier氏と同意見であり、「できるなら、少しでも多く資金を調達すべきだ」と述べた。
カンファレンスに参加した起業家の多くは、ビジネスを微妙に変化させているが、抜本的な方向転換は見られなかった。
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