Intelは、モバイル向けLinuxの開発とサービスを専門とするロンドンの企業OpenedHandを買収した。
OpenedHandは今後、Intelの「Atom」プロセッサ用のLinuxソフトウェアスタックを開発しているMoblin Software Platformコミュニティーに力を注いでいく。同コミュニティーが開発しているソフトウェアは、低消費電力のポータブルPC「Netbook」や「モバイルインターネットデバイス(MID)」向けに最適化されたものとなる。
Intelの広報担当者は、ZDNet UKの取材に対して次のように述べた。「OpenedHandは、ユーザーインタラクションのフレームワーク分野における優れた専門知識と技術をもたらし、こうした新しい種類の機器に向けた最先端のUIを実現するという、独自のチャレンジに対応するIntelの能力を高めてくれる」
Intelは、OpenedHandの既存プロジェクトを引き続き支援する予定だ。プロジェクトには、グラフィカルユーザーインターフェイス(GUI)の作成に利用されるソフトウェアライブラリ「Clutter」や、「X Window System」開発用のオープンソース環境「Matchbox」などがあるが、これらはMoblinプロジェクトの一部に組み込まれる予定だ。
自らを「FLOSS(Free/Libre/Open Source Software)界の『ミレニアムファルコン号』、または悪くてもイウォーク村」と称するOpenedHandは、「Gnome」の中核を担う開発者を多数雇用しており、Gnome顧問委員会のメンバーでもある。
クライアントとして「Nokia Internet Tablet」「One Laptop Per Child」「OpenMoko」「Vernier」を擁するOpenedHandは今後、「Intel Open Source Technology Center」に加わることになる。
この記事は海外CNET Networks発のニュースをシーネットネットワークスジャパン編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ
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