米Microsoftとニコンは、互いの特許を利用することができるよう、クロスライセンス契約を締結した。Microsoftはこのところ自社の知的財産の活用に取り組んでおり、今回のクロスライセンス契約もその一環である。
ニコンとの契約の詳細な内容は明らかにされていないが、両社によるとこの協力関係においてニコンからMicrosoftへの支払が発生するという。両社は米国時間8月27日に出した声明の中で「両社が今回、特許のクロスライセンス契約締結に合意したことで、デジタルカメラを含むコンシューマー製品のユーザーに大きなメリットがもたらされることになると確信している」と述べるとともに、「両社は互いのテクノロジを用いてオープンなかたちで革新に取り組み、新しい機能や製品を市場に送り出せるようになる」と述べている。
ニコンとMicrosoftは今回の契約によってどのような新製品や新機能が実現されるのかについて明らかにしていないが、両社による既存の取り組みとして無線機能付きカメラやRAW画像形式を挙げている。
RAW画像とは、カメラ側での内部処理をほとんど、あるいはまったく行なわずにカメラ内のイメージセンサから直接取り込まれる画像のことである。この画像の形式はJPEG形式よりもより精細かつ柔軟であるが、カメラのモデルによって異なるプロプライエタリなものであり、たいていのコンシューマーは画像を活用するためにソフトウェア処理を行わなければならない。Windows Vistaでは、カメラメーカーからコーデック(必要なエンコーディングおよびデコーディングを行うプラグイン)が提供されていれば、RAW画像を表示することができるようになっている。
この記事は海外CNET Networks発のニュースをシーネットネットワークスジャパン編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ
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