サンディスク・コーポレーション8月27日、毎秒30Mバイトを達成するSDフラッシュメモリカード「Extreme III 30MB/s エディション」を発表した。
SDとしては、最速の転送スピードという。9月上旬より各国で発売が予定されている。価格はオープンで、市場想定価格は4Gバイトが7000円、8Gバイトが1万2000円、16Gバイトが2万3000円。
このカードは、同日ニコンより発表されたデジタル一眼レフカメラ「ニコンD90」で、最速の連写性能を発揮するという。サンディスクのコンシューマ製品マーケティング部ディレクターのスーザン・パーク氏は、「D90は、Extreme IIIの機能をフルに活かせる最初のカメラになると思う」と説明。
発表会場でも、実際に連写するデモをしたり動画撮影機能「Dムービー」を使ったりしてデジタルカメラとともにカードをアピールした。
2008年、創立から20周年を迎えたサンディスクは創業からこれまでを振り返り、かつてはフロッピーディスクを記録媒体としていたが、現在はUSBフラッシュメモリへシフトしたこと、カセットテープからポータブルオーディオプレイヤーに変わったことなどを挙げた。
中でももっとも変貌したのはデジタルイメージング事業だという。36枚撮りのフィルムから、1000枚の写真を1枚のカードで収まるようになるなど、「Changed the World」をキーワードとしてフラッシュメモリの革新を起こしてきたと語った。
IDCの調査によれば、デジタル一眼レフカメラにおける消費需要は増えており、デジタル一眼レフのグローバルでの需要は、2007年の745万台から2010年には1400万台になると見込む。約88%の成長率で、今後もデジタルカメラ市場の成長は続くとしている。
なお、メモリカードにおける現在のサンディスクのマーケットのシェアは、米国が50%、欧州が37%、日本が26%。いずれもトップだが、まだ日本での知名度は十分でないとして、今後もシェア拡大に向けて進んでいくとしてる。
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