米国時間8月21日、Googleは2つのサービスを発表した。この新サービスでは、プログラマーがウェブサイトにサービスを組み込み、サイトユーザーの位置情報を確認できる。
1つ目のサービスは、Ajaxプログラミング方法で構築されたウェブサイト向けのツールだ。Ajaxクライアントロケーションプロパティが、ユーザーまたはインターネットプロトコルアドレスに基づいて、ユーザーの大まかな位置情報をウェブサイトに提供する、とGoogleのエンジニアSteve Block氏はGoogle Codeのブログで語っている。Googleの2008年選挙サイトAPI(アプリケーションプログラミングインターフェース)上の「news by state」機能で、このプロパティの動作を見ることができる。
2つ目はGoogle Gearsソフトウェアへの予測された変更であり、より詳細な位置情報機能が追加される。このGeolocation APIは、Google Gearsプラグインがインストールされたブラウザ上でのみ使用できる。Google Gearsは、ブラウザを豊富なウェブアプリケーション向けの基盤として改善するオフラインブラウズなど、多様な機能を備えている。
「Geolocation APIは、Google Gearsがインストールされたモバイルデバイス上で、近くの携帯電話基地局の携帯電話IDまたは搭載したGPS(いずれかを使用できる場合)を使用して、位置決定を改善する。近い将来、Wi-Fi接続からのデータを追加して、デスクトップとモバイルの両方で精度をさらに向上させる予定だ」とBlock氏は述べている。
Googleに自分の位置を知られたくないと考えるユーザーもいるが、Google によるとGeolocation APIではこの点についても考慮されているという。
Block氏は次のように語っている。「ユーザーの位置情報のプライバシーは非常に重要だ。最初にサイトがGeolocation APIを呼び出してユーザーの位置情報を要求すると、ユーザーに許可ダイアログが表示されて、サイトアクセスを許可するか拒否するかを選択することができる。ユーザーは、この決定をブラウザメニューの「Gears settings」ダイアログからいつでも変更できる。Googleは、サイトでのGeolocation APIの使用について、ユーザーの位置情報を保持しない」
この記事は海外CNET Networks発のニュースをシーネットネットワークスジャパン編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ
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