新規上場2社が公開価格割れ--ベンチャーの資金調達にも今後影響か

 新規上場マーケットが歴史的な低迷局面を迎えている。堅調スタートが読まれていた8月7日の新規上場2社が、ともに公開価格割れ。かつては“プラチナチケット”といわれていた新規上場銘柄の人気後退が著しく、今後、ベンチャー企業の資金調達にも影響を与えそうだ。

 8月7日、価格比較サイト「coneco.net」の運営などを手がけるベンチャーリパブリックが大証ヘラクレスへ、テレビショッピング向けダイレクトマーケティングが主力のトライステージが東証マザーズへ新規上場した。

 両社の上場前から、新興市場の低迷など懸念材料は少なくなかったが、ベンチャーリパブリックは人気のネット系銘柄、トライステージは比較的質の高いマザーズ上場案件ということで、穏健な初値形成に進むとの見方がほとんどだった。

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