Yahooが2007年に3億5000万ドルで買収したオープンソース電子メールソフトウェアZimbraのアプリケーションが、「Ubuntu Linux」で公式に提供されることになった。
今週、米サンフランシスコ州で開催中の「Linux World Conference & Expo」にタイミングを合わせ、Zimbraは、Ubuntuを開発するCanonicalとの提携を発表した。
UbuntuユーザーはこれまでもZimbraにアクセスすることは可能だったが、このたび「Ubuntu Partner Repository」で提供されるようになったことで、さらに容易にYahoo Mail、Gmail、AOL Mailなどのウェブメール、さらにはIMAPやPOPを利用する電子メールアカウントをオフラインとオンラインから容易に利用できるようになる。このほか、Flickr、Amazon.com、Yahoo Mapsなどのサービスと連携できるマッシュアップ機能、ドキュメントや表計算シートもある。
オフラインの電子メールやドキュメントは、YahooがGoogleより先行している分野の1つとなる。だが、Googleのエンジニアらは、「Google Gears」で同様の機能を提供することを匂わせている。
YahooでZimbra部門ビジネスマネジメント担当ディレクターのAndy Pflaum氏は、「2007年にUbuntu対応Zimbraをリリースして以来、Ubuntuコミュニティの間で利用が進んでいる」と声明文で述べている。そして、「世界有数レベルのコラボレーションエクスペリエンスである『Yahoo Zimbra Desktop』を、世界中の活気あるUbuntuユーザーに提供できることを楽しみにしている」とPflaum氏は続けている。
この記事は海外CNET Networks発のニュースをシーネットネットワークスジャパン編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ
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