フォトレポート:インターネットを支えるパケット交換技術--その誕生から40年

文:Tim Ferguson(silicon.com)  翻訳校正:村上雅章・野崎裕子2008年08月13日 08時00分
 パケット交換とは本質的に、その他のデータと共有されるデータリンクを用いて、ノード間でデータの小包(パケット)をルーティングすることである。

 この技術は、インターネットの前身とも言えるARPANET(Advanced Research Project Agency Network)を開発していた米国防総省の科学者らによって採用された。

 「2つのことが起こった。1つは、当時ARPANETを作り上げようとしていた人々に影響を与えたということである--彼らは結果的に(Davies教授が)提唱した重要な構造を採用し、それをARPANETに組み込んだのだ」(Pethica教授)

 写真はNPLのPilot ACEコンピュータである(1950年撮影)。これは近代的なコンピュータの先駆けとなった1台であり、ロンドンに設置された最初の近代的なコンピュータでもあった。Donald Davies教授は、このマシンの設計とそのプログラムにおける主要貢献者の1人であったのだ。
Scroll Right Scroll Left

 パケット交換とは本質的に、その他のデータと共有されるデータリンクを用いて、ノード間でデータの小包(パケット)をルーティングすることである。

 この技術は、インターネットの前身とも言えるARPANET(Advanced Research Project Agency Network)を開発していた米国防総省の科学者らによって採用された。

 「2つのことが起こった。1つは、当時ARPANETを作り上げようとしていた人々に影響を与えたということである--彼らは結果的に(Davies教授が)提唱した重要な構造を採用し、それをARPANETに組み込んだのだ」(Pethica教授)

 写真はNPLのPilot ACEコンピュータである(1950年撮影)。これは近代的なコンピュータの先駆けとなった1台であり、ロンドンに設置された最初の近代的なコンピュータでもあった。Donald Davies教授は、このマシンの設計とそのプログラムにおける主要貢献者の1人であったのだ。

提供:NPL

 パケット交換は、インターネットを可能にした重要な技術の1つである。  この技術がDonald Davies教授(写真は1974年撮影)率いるチームによって、英国ミドルセックスのブッシー・パーク(ロンドンの南西)にある国立物理学研究所(National Physical Laboratory:NPL)で発明されてから2008年で40年になる。  NPLの主任科学者であるJohn Pethica教授はsilicon.comに対して「パケット交換というアイデア全体が、現在はインターネットという形をとっている一連の分散ノードといったアイデアの基礎となっている。これはインターネットにおけるハードウェアの側面である」と説明している。

CNET Japanの記事を毎朝メールでまとめ読み(無料)

-PR-企画広告

企画広告一覧

このサイトでは、利用状況の把握や広告配信などのために、Cookieなどを使用してアクセスデータを取得・利用しています。 これ以降ページを遷移した場合、Cookieなどの設定や使用に同意したことになります。
Cookieなどの設定や使用の詳細、オプトアウトについては詳細をご覧ください。
[ 閉じる ]