logo

JASRACがパンドラTVを提訴--著作権侵害動画の削除要求拒否で

岩本有平(編集部)2008年08月06日 14時29分
  • このエントリーをはてなブックマークに追加

 日本音楽著作権協会(JASRAC)は8月6日、動画共有サイト「TVブレイク」を運営するパンドラTVに対し、1億2800万円の支払いを求める訴えを東京地裁に起こしたことを発表した。

 JASRACでは2007年6月に、動画共有サイトに対してのガイドラインを公開。これにあわせて動画配信サービス提供事業者らに対して、権利侵害動画の削除や楽曲利用に関する許諾契約の締結について書面で伝達している。

 このガイドラインを受ける形で、グーグルをはじめヤフーニワンゴソニーら動画配信サービスの運営者らと楽曲の利用に関する契約を締結してきた。

 しかしJASRACによれば、パンドラTVは「同社サイト上で発生する著作権侵害について責任を負わない」と主張。対策を取らずに事業を継続した結果、JASRACが2008年4月時点に確認できただけでも、少なくとも2万613ファイルの著作権侵害動画が公開され、381万2198回以上の視聴があるという。

 これをJASRACの楽曲使用料に基づいて算出すると1億2800万円超となり、今後も同様のペースで権利侵害が続く場合、1カ月944万円の損害になるとしている。そのため、同サイトの著作権侵害行為をこのまま放置することはできず、著作権侵害行為の差し止めと損害賠償の支払いを求めて提訴に至ったとしている。

 (編集部追記:8月7日20時2分)

 記事公開後、TVブレイクを提供するジャストオンライン(旧:パンドラTV)からコメントが発表された。

 同社は「プロバイダー責任制限法に沿って適正に運営しており、未だかつてJASRACのプレスリリースにあるような『削除要請を拒否』した事は一度たりともない」と説明。今後については「法廷で明らかにしていく」としている。

 また、2006年10月に韓国のパンドラTVとの資本関係を解消したことを発表。同じ商号でのビジネスを進めることは誤解を招くとして、2008年7月31日をもってジャストオンラインに商号を変更したと説明する。

 提訴間近のタイミングで商号を変更したことについては「タイミングが同時期になったが、これは本当の偶然。あらかじめ韓国パンドラTVと取り決めていた事」としている。

-PR-企画特集