News Corp.傘下のFox Interactive Mediaが所有するソーシャルネットワーキング企業であるMySpaceは米国時間7月30日、エンジアリング分野や顧客サービス分野を担当する幹部として5人(3人のシニアバイスプレジデントと2人のバイスプレジデント)を新たに雇用したと発表した。新幹部らの経歴はメディア関係からIT分野までさまざまである。
米Yahooの元エンジニアリング担当バイスプレジデントだったManu Thapar氏は、エンジニアリング担当のシニアバイスプレジデントとしてMySpaceに迎え、アーキテクチャとセキュリティ管理だけではなく、オフショア開発体制の構築も担当することになる。また、Thapar氏と同じくYahooで長く勤務していたTish Whitcraft氏は顧客サービス担当のシニアバイスプレジデントとしてMySpaceに加わり、MySpaceユーザーが利用する「セルフヘルプ」ツールの開発を指揮していくことになる。
メディア分野では、Angela Courtin氏がマーケティングやエンターテインメント、コンテンツを担当するシニアバイスプレジデントとして雇用された。同氏はそれまで、MTV Networksで統合マーケティング担当バイスプレジデントを務めていた。Los Angeles Times Interactiveにおけるビジネス開発の第一人者であったJason Oberfest氏は、契約締結と企業間協力の双方に従事するビジネス開発担当バイスプレジデントとして雇用された。そして、eBayおよびその傘下であるPayPalに勤めていたAbe Thomas氏は、オンラインマーケティング担当バイスプレジデントとして雇用された。
しかし、MySpaceは社員の入れ替わりが激しい会社である。TechCrunchが29日に報じたところによると、同社は全社員の5%近くを解雇する方針だという。MySpaceの最高執行責任者(COO)であるAmit Kapur氏は同日、この報道が正しいことをブログで認めた。しかし、Kapur氏はこの動きが「企業のパフォーマンスを追求するため」であると述べ、MySpaceは解雇した社員を補充する予定であり、実際に最高300人を新たに採用する方向で検討しているという。
解雇の報道後、あまりにもすぐ幹部の雇用が発表されたことで、MySpaceはマスコミの悪評を抑えようとしてあわてて新しい幹部を選んだのではないかという陰謀説を唱える人も出てくるかもしれない。しかし、この件について尋ねられたMySpaceの関係者は、今回の雇用について「(雇用の決定は)最近であるが・・・(新幹部らは)すぐにでも仕事を始める準備ができている」と述べている。そのため、今回の人事は、うわさを呼びやすい時期に偶然に発表されたものだということになる。
この記事は海外CNET Networks発のニュースをシーネットネットワークスジャパン編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ
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