東芝と松下電器産業が韓国勢に対抗すべく、共同で中小型有機ELパネルを製造すると、日本経済新聞が報じている。
7月21日付けの日本経済新聞によると、東芝と松下電器の両社は、2009年秋に石川県に製造ラインを設け、高品質な2.5インチ有機ELディスプレイを100万枚生産することを目指すという。
これだけ大規模の量産を日本国内で実施するのは今回が初めてと同記事には書かれている。ディスプレイは携帯電話などの小型デバイス向けとなる。
ELディスプレイのベースとなる有機発光ダイオード(OLED)技術では、有機物質に(電流を流して)発光させる。バックライトが不要のため、非常に薄型であることが特徴。有機エレクトロルミネセンス層には、電気を直接光に変える重合物質が含まれる。
両社は、コストを抑えつつも品質を安定させ、すでに量産体制に入ったサムスン電子を追う。いずれは、より大型のテレビパネルにも応用する予定だ。
東芝は2007年12月、より大型な(30型級を視野に入れていた)有機ELディスプレイの生産を延期し、小型ディスプレイの量産に力を入れると発表していた。
東芝松下ディスプレイテクノロジーには東芝が60%、松下が40%出資する。生産ラインの建設には150億円(1億4000万ドル)を投じる予定だ。
この記事は海外CNET Networks発のニュースをシーネットネットワークスジャパン編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ
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