Microsoftは米国時間7月17日、第4四半期決算(2008年4月-6月期)を発表した。同四半期は「Windows」の販売が好調だったが、オンライン広告および「Office」部門が予測を下回る結果となり、1株あたり利益はアナリスト予測より1セント低い結果となった。同社はまた、現四半期の業績見通しで一部のアナリストの予測に届かない数字を示した。
Microsoftの6月30日締め第4四半期の売上高は158億4000万ドル、利益は43億ドルで1株あたり46セントだった。売上高はFirst Callが予想した157億ドルを若干上回り、1株あたりの利益は予測より1セント低かったものの、4月にMicrosoftが発表した業績見通しの範囲内だった。
「われわれの業績見通しの範囲に収まる結果だ」と、同社の最高会計責任者(CAO)Frank Brod氏はCNET Newsの取材に応えて述べた。同氏は特にWindows事業の好調な結果を指摘した。売り上げは前年同期比で15%の増加となり、7%から11%の増加というMicrosoftの見通しを上回った。これは、特に中国における海賊版の減少によるものだ。同氏はまた、Microsoftが販売した「Windows Vista」のライセンスが1億8000本に上ることを説明した。
「オンラインサービスと事業部門はともに予測をわずかに下回った」(Brod氏)
現四半期についてMicrosoftは、希釈化後1株あたりの利益を47セントから48セント、売り上げを147億ドルから149億ドルと予測している。First Callによると、アナリスト予測では売り上げ150億ドル、1株あたりの利益49セントという。Microsoftはまた、通年での1株あたり利益の見通しを1セント下げ、希釈化後1株あたり2.12ドルから2.18ドルとした。
今後も同社はオンライン事業への投資を継続し、Windowsのマーケティングにかける費用も増やしていく方針であることを、Brod氏は明らかにした。
「次年度に向けたわれわれの見通しには、Windows Vistaに関連するマーケティングプログラムへの重要な投資が含まれている」(Brod氏)
この記事は海外CNET Networks発のニュースをシーネットネットワークスジャパン編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ
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