T-Mobile、3Gサービス拡大に合わせAndroidフォンを発売か

文:Marguerite Reardon(CNET News.com) 翻訳校正:編集部2008年07月08日 15時02分

 T-Mobile USAは2008年中に予定する3G無線ネットワークの全米展開の一環として、Googleの「Android」を採用した携帯電話を発売する、とのうわさがブロガーの間で広がっている。

 複数のブログが米国時間7月7日付けで報じたところによると、T-Mobileは10月1日から米国の20都市以上で3Gサービスの提供を開始するという。またT-Mobileは、3Gサービスの提供開始に合わせて3G対応携帯電話の発売を予定しており、その中には「HTC Dream」スマートフォンが含まれているという。

 T-Mobileは5月にニューヨーク市で3Gサービスの提供を開始した。当時、同社は2008年末までに他の複数の主要都市でも3Gサービスを提供するとしていた。また一方で、T-Mobileは第4四半期にAndroidを採用した携帯電話を発売すると発表している。この携帯電話はHTC Dreamだろうというのが大方の見方だ。しかし今まで、3Gサービスの提供開始とAndroid携帯電話の発売は結び付けられていなかった。

 しかし今、T-MobileはAndroid携帯を他の3機種とともに発売するとうわさされている。その3機種とは、Sony Ericsson Z780とサムスン電子製カメラ内蔵型高性能携帯電話、そして恐らくMotorola ZINE ZN5だろう。

 T-Mobileの広報担当者は、2008年末までに20〜25の市場で3Gサービスの提供を開始する予定であると改めて発表したが、各都市での具体的な提供開始日は明らかにしなかった。また、T-Mobileが3Gサービスの提供開始とともにHTC製Android携帯を発売するとのうわさについて、同広報担当者はうわさについてはコメントを控えると語った。

 T-Mobileの2007年12月末時点の顧客数はおよそ2900万人で、米国の携帯電話市場では第4位に位置している。同社は米連邦通信委員会(FCC)が2006年に開催したAdvanced Wireless Service競売で、40億ドル以上を投じて無線周波数帯を落札した。この競売で周波数帯を新たに獲得したことにより、同社が保有する周波数帯は倍増し、高速無線ネットワークの構築に必要な帯域幅の確保に成功した。

 全米規模でのサービス展開が可能になれば、T-MobileはAT&T、Verizon Wireless、Sprint Nextelといった他の主要通信事業者とのより直接的な競合が可能になる。

 T-Mobileが2008年末までに3Gサービスの提供開始を予定している米国の都市としては、アトランタ、テキサス州オースティン、アラバマ州バーミンガム、シカゴ、ダラス、デンバー、デトロイト、ヒューストン、ラスベガス、ロサンゼルス、テネシー州メンフィス、マイアミ、ミネアポリス、ニューヨーク州ロングアイランド、フロリダ州オーランド、フィラデルフィア、フェニックス、オレゴン州ポートランド、カリフォルニア州サクラメント、サンディエゴ、サンフランシスコ、シアトル、フロリダ州タンパ、ワシントンD.C.などが挙げられる。

 Androidは、Googleが開発中の新しい携帯電話用オペレーティングシステム(OS)だ。The Wall Street Journalは先ごろ記事の中で、Androidにいくつかの問題が生じたため、同OSを搭載した携帯電話の発売準備が整うのは第4四半期以降で、第3四半期中の発売は難しいと指摘した。

この記事は海外CNET Networks発のニュースを編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ

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