Dellは米国時間6月25日、同社のサーバ用電源の電力変換効率を高め、業界目標の92%を達成することに成功したと発表した。
Dellの電源およびインフラのソリューションを担当するバイスプレジデントAlbert Esser氏によると、同社のサーバは負荷を50%にした際の電力変換効率で92%を達成したことにより「80 PLUS」基準をクリアしたという。
Esser氏によると、Dellが開発したサーバ用電源は、「80 PLUS Gold」認証の基準を初めてクリアするものであり、既存の機器に比べて効率が14%高いという。
また、この基準は、IT企業が中心となっている「Climate Savers Computing Initiative」の設定している2009年の目標も満たしている。
Dellの発表(ITベンダーが省エネルギーに関して行っている宣伝活動の一環でもある)において最も注目に値することは、業界基準の重要性を強調しているという点だろう。
業界の専門家らは、購買者が製品のエネルギー効率を比較できるよう、サーバを始めとするIT機器に対して、車の燃費評価に相当する基準を設けるべきだと主張してきた。
Esser氏によると、Dellは80 PLUSプログラムとClimate Saversプログラムに参加しており、米環境保護庁(EPA)が策定中である「Energy Star 5.0」基準にも追随していく予定であるという。
Dellの関係者によると、同社は2008年の後半にはこの電源を組み込んだサーバを出荷し始める予定であるという。
この記事は海外CNET Networks発のニュースをシーネットネットワークスジャパン編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ
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