ロボット向けのアプリケーションを開発するスピーシーズは6月30日より、家庭用ロボットをインターネットを介して遠隔操作したり、喋らせたりするための評価キットを販売する。2009年春には対応端末を6〜8万円で発売する計画だ。
ウェブカメラのついたロボットを遠隔操作できるほか、専用のアプリケーションに文章や動作を入力すると、ロボットがその文章を読み上げたり、指令通りに動いたりする。
また、同社が策定したXMLベースのロボット行動記述言語「RTML(Robot Transaction Markup Language)」でロボットの動きを記述し、ウェブサイトに埋め込むと、そのサイトにアクセスしたPCが対応ロボットと接続していれば、ロボットが自動的に動いてサイトの情報を伝えるとのことだ。
現在のところ、対応ロボットは同社の「SPC-101C」のみ。今後は新たな対応ロボットを開発していくほか、他社製品についても対応を検討しているとのこと。
現在評価キットはSPC-101Cと、ロボット用OSの入ったminiSDカード、対応Javaアプリを開発するためのPC用インターフェース、専用PCアプリケーション「BotRoller」が入って価格は39万9000円。限定100セットとなる。
また、2009年2月には対応ロボット「NNR-1」(開発コード名)を発売する。身長は約23cm、体重は約500gと小型の二足歩行ロボットだ。価格は6〜8万円を想定しているが、販売数に応じて価格を下げ、最終的には5万円以下にしていきたいとしている。
NNR-1について、スピーシーズ代表取締役CEOの春日知昭氏は「10万円以下で、インターネットを通じた遠隔操作できるロボットはほとんどない。ロボットがインターネットにつながって何をするのか、という問いに対する答えが今まであまりなかったが、それを出せたのではないか」としている。
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