Microsoftは米国時間6月17日、同社の元幹部で、長年取締役を務めてきたJon Shirley氏が次の年次株主総会で再選に立候補しないことを発表した。
Shirley氏は、1990年までの7年間、Microsoftの社長兼最高執行責任者(COO)を務め、取締役の在任期間は25年に及ぶ。同氏は11月に開催される株主総会まで取締役にとどまる予定。
Shirley氏は声明で、「2008年に70歳となり、職業上の義務や責任を減らし、個人的関心の追求により多くの時間を費やしたいと考えるようになった」と述べ、さらに次のように続けた。「現在、Microsoftは良い状態にあり、向こう数年は成功を収めるだろう。それが分かっているからこそ、今回の決断を下すことができた。私はMicrosoftの幹部らに絶対の信頼を置いている。また、われわれは会社創設以来最強の取締役会を確立したと思っている」
しかし、折しもMicrosoftは、同社過去最高額となる買収資金を投じて米Yahooを買収し、検索および広告事業を急成長路線に乗せるか、あるいはMicrosoft自ら同事業を組織的に急成長させる道を模索するか、という難しいジレンマに直面している。こうした中、Shirleyの取締役辞任が決断された。
Microsoftは2月、Yahooに買収提案を行ったと発表した。Microsoftが提示した買収総額は、同社史上過去最高額となる446億ドルだった。
しかし、買収の取り組みは失敗に終わった。Microsoftは買収額を当初の1株当たり31ドルから33ドルに増額したがYahooはこれも拒否したため、Microsoftは交渉を打ち切った。その後、MicrosoftはYahoo全体ではなく、同社の検索事業のみの買収を目指したが、先週Yahooが同事業の売却を拒否したため、この計画も失敗に終わった。
この記事は海外CNET Networks発のニュースを編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ
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