NvidiaがIntelに対して反撃に出ている。Intelは先ごろUSB 3.0仕様についての声明を発表したが、Nvidiaはこれに対し、Intelに対抗する陣営にチップセットメーカーのSiSが加わったことを明らかにした。
これで、Intelに対抗する企業は、Nvidia、Advanced Micro Devices(AMD)、Via Technologies、SiSの4社になった。すべてチップメーカーだ。
4社は独自のいわゆる「ホストコントローラ」仕様の確立を急いでいる。Nvidiaの消息筋は匿名を条件に、「迅速に対応している。すでに態勢を整え、全企業(Nvidia、AMD、Via、SiS)のリソースを結集している」と述べた。
ホストコントローラは、コンピュータのデバイスがOSと通信するための装置で、USB 3.0をコンピュータシステムに実装するための重要なコンポーネントである。
Intelの広報担当は米国時間6月11日にブログ投稿で、USB 3.0に関連するホストコントローラ仕様の公開について同社の立場を明らかにした。
Intelは、ホストコントローラはUSB 3.0仕様の範囲外であること、また仕様が公開の準備が整った状態になったと判断されるまで公開する義務はないことを強調した。さらに、Intelはこれを無償で提供するため、チップセットメーカーからの不満はないだろう、とブログで述べている。
Nvidiaはこれに対して、同社はIntelから適切な時期、つまり今、この仕様を手に入れないと、メンバーはホストコントローラを独自開発せざるをえず、それが原因で連鎖的に遅れが生じる可能性があると反論した。「これが実際に生じた場合に、結局のところ何が起こるかといえば、残りのわれわれの立ち上げが遅れることになる。Intelのホストコントローラ仕様に従って開発したとしても、Intelの実装とまったく同じ解釈になるとは限らない」(Nvidia)
Nvidiaによると、これがさらなる遅延を引き起こすことになるという。「その頃には、Intelが事実上の標準になっており、われわれはチップを設計し直すほかなく、さらに9カ月遅れることになる。その2年間、Intelは唯一のメーカーとして未開発市場を独占することになり、チップセットの価格はIntelの思いのままになるだろう」(Nvidia)
この記事は海外CNET Networks発のニュースをシーネットネットワークスジャパン編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ
CNET Japanの記事を毎朝メールでまとめ読み(無料)
ZDNET×マイクロソフトが贈る特別企画
今、必要な戦略的セキュリティとガバナンス
ものづくりの革新と社会課題の解決
ニコンが描く「人と機械が共創する社会」