News Corp.の「MySpace」は、米国時間6月18日、大幅にデザインを変更したリリースを発表すると、同社の代表者が6月12日深夜に語った。サイトの見た目はさほど変わらず、一目でMySpaceと分かるが、ユーザーエクスペリエンス向上のため、ホームページ、ナビゲーションツール、プロフィールエディタ、検索機能、「MySpaceTV」プレーヤーといった多くの機能が改善されている。
正式な発表は6月16日に行われ、18日に最初の新機能がサイトに登場する。
より幅広い層へのアピール、ユーザーのさらなるサイト利用(ユーザーのキープ)を目標に、デザイン変更の取り組みが6カ月以上に渡って行われ、サイトでユーザーテストが実施されてきた。
ホームページのリニューアルの詳細は、発表時、とある「大手」広告主がサイトに大々的に登場するためにか、公表されなかったが、その他の新しい改善点については、MySpaceから詳しい話を聞くことができた。新機能は特に画期的なものではなく、ソーシャルネットワークのユーザーエクスペリエンスに関する苦情に対処するため、まだすべきことがある。
たとえば、MySpaceのプロフィール編集ツールは、以前ほどHTMLの予備知識を必要としなくなった。新しいツールでは、ハードコーディングによる変更ではなく、サイドバーを使って、テーマを切り替え、カラーパレットで変更できる。
技術的に「YouTube」と競合するMySpaceTVプレーヤーは、「Flash 9」リリースの一環として、HDビデオに対応し、フルスクリーンモードが改善されている。埋め込み用プレーヤーには検索機能が組み込まれ、MySpaceで人気のビデオが表示されるようになっている。依然として、YouTubeの機能を後追いしている状況だが、それでも大きな進歩である。
新しいMySpaceで最も大きく変わった部分の1つは検索である。MySpaceのメンバーは、タブを切り替えながら、個人のプロフィール、ミュージックプロフィール、MySpaceサイト全体、MySpaceTVのビデオ、ウェブ全体を検索できるようになる。また、「Lucene」オープンソース検索エンジンプロジェクトも組み込まれている。
また、MySpaceの主なライバルである「Facebook」も、近日中に新デザインのプロフィールページを発表する。アプリケーションプラットフォームの開発者はすでにテストを行っている。MySpaceのデザイン変更によって、「OpenSocial」互換プラットフォームで開発を行っている開発者のエクスペリエンスが変わることはなさそうだ。
さらに、MySpaceでは、データポータビリティプロジェクト「Data Availability」が進行中である。
この記事は海外CNET Networks発のニュースをシーネットネットワークスジャパン編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ
CNET Japanの記事を毎朝メールでまとめ読み(無料)
ZDNET×マイクロソフトが贈る特別企画
今、必要な戦略的セキュリティとガバナンス
ものづくりの革新と社会課題の解決
ニコンが描く「人と機械が共創する社会」