通信機器メーカーのNortel Networksは今後、WiMAX事業ではなく、より人気のある4Gワイヤレス技術に力を注ぐ予定だ。
Nortelは今週、LTE(Long Term Evolution)技術に資金と開発稼働を集中させる意向を明らかにした。
LTEはまだ標準化されていないものの、WiMAXよりも世界中のキャリアからのサポートをとりつけている。米国の2大キャリアAT&TとVerizon WirelessはLTEを利用して4Gネットワークを構築する計画を表明している。世界最大の無線通信事業者Vodafoneも次世代ネットワークにLTEを利用する計画だ。
米国の大手通信事業者のなかでWiMAXを唯一利用しているのはSprint Nextel。同社は2008年に入り、ClearwireやComcast、Time Warner Cable、Intelなどが手がける120億ドル規模の合弁事業に参加した。
Sprintは複数の場所でWiMAXネットワークの試験を実施しているが、Nortelはネットワークの構築ベンダーに選ばれなかった。これを受けNortelは新興市場の通信事業しか選択肢がなくなり、大打撃を受けた。LTEと比較して、WiMAXにおけるビジネスの機会は非常に少ないことを考慮し、Nortelはこのたびの決断を下したと思われる。
WiMAXの研究開発資源を投入する代わりに、Nortelはこの市場をAlvarionとの提携を通して、この分野のニーズに対応する計画だ。
この記事は海外CNET Networks発のニュースをシーネットネットワークスジャパン編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ
CNET Japanの記事を毎朝メールでまとめ読み(無料)
ZDNET×マイクロソフトが贈る特別企画
今、必要な戦略的セキュリティとガバナンス
ものづくりの革新と社会課題の解決
ニコンが描く「人と機械が共創する社会」