今回の調査では、25社の有力事業者への訪問ヒアリングを実施したが、結果的には、調査開始をした当初に立てていた、「モバイル広告市場は急激に拡大しており、今後も拡大を続ける」という仮説を裏付ける結果となった。
数年後には、モバイル広告市場は高い成長を遂げるであろうということについては、皆意見は一致していた。
しかしながら、同時に仮説として持っていた、「各事業者の広告事業収入も、市場の拡大に比例している」ということについては、異なる結果となった。
すなわち、ヒアリング先事業者ごとのモバイル広告市場の現状認識に、幾つかの相違があったのである。
2007年のモバイル広告市場の現状を聞くと、「モバイル広告市場は急激に伸びている」という意見と、「モバイル広告市場は一服感がある」という意見の2つに分かれたのである。
このことは、モバイル広告市場の構造や、現状を認識する上で、極めて重要なポイントである。ある1つの市場に対して、事業者間で見解が異なる場合、各事業者が市場においてどのような立ち位置にあり、競合他社と比較してどのようなポジショニングにあるかということを理解しておかないと、調査結果は現実とは大きな乖離をもたらす危険性をはらむこととなる。逆にこのことを理解すれば、複雑な市場構造を読み解くことの大きな助けとなる。
各事業者間で現状認識が異なったことの背景となる、モバイル広告市場の持つ多面性については次回で解説したい。(担当:シード・プランニング 野下智之)
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