キヤノン、自社開発のLCOSを採用した液晶プロジェクター

加納恵(編集部)2008年06月03日 18時26分

 キヤノンは6月3日、自社開発の反射型液晶パネルLCOS(エルコス)を採用した液晶プロジェクター「パワープロジェクターSX80」を発表した。発売は6月下旬より。価格は44万8000円となる。

 LCOSパネルとは反射型の液晶パネルで、高解像度化に優れ、格子感の少ない滑らかな映像を再現できることが特徴。同社では2008年5月に0.71型のLCOSパネルとして世界初となる解像度1920×1200ドットのWUXGAパネルと0.55型、1400×1050ドットのSXGA+パネルの2タイプを開発している。

 SX80には0.55型、1400×1050ドットのSXGA+パネルを採用し、輝度3000ルーメン、コントラスト比900対1を実現。独自の光学システム「AISYS」(エイシス)と新開発の1.5倍電動ズームレンズを搭載するなど、キーデバイスはすべて自社開発のものを採用している。

 背面にはUSB端子を備え、デジタルカメラとのダイレクト接続が行えるほか、USBメモリを差し込みPCレスでのプレゼンにも対応。プロジェクター状況を電子メール通知するネットワーク管理機能なども内蔵する。また、HDMI端子を搭載しており、ハイビジョンビデオカメラやBlu-rayレコーダーなどとの接続もケーブル1本で行える。

 本体には、ピント、歪み、映像ソース、色補正を自動で行う「オートセットアップ」機能を内蔵し、プロジェクターの設置をハード側がサポート。別売オプションとして天吊り金具も用意されている。

パワープロジェクター SX80 キヤノン「パワープロジェクターSX80」

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