Microsoftの研究グループであるMicrosoft Research AsiaとMicrosoft Office LabsがTask Marketを開設した。Task Marketは同社の「Office」アプリケーション群で行える仕事のための、オンラインマーケットプレイスだ。
ElanceやoDeskといった、出来高払いの仕事を扱うほかのサイトと同様に、Task Marketは、スキルと時間がある人、またそのような人材を必要とする人が利用するマーケットプレイスだ。
Task Marketは、特定の非技術系の仕事に焦点を当てており、今のところサイトで選択が可能なカテゴリーは執筆(Writing)、編集(Editing)、翻訳(Translation)、デザイン(Design)だけで、あとはその他(Other)となっている。プログラミング、スクリプティング、マルチメディア編集などがなぜないのか。その理由はFAQのページにあるように、「Task Marketは、Microsoftの『Word』『Excel』『PowerPoint』『Access』といったアプリケーション群を使って遂行される仕事に重点を置くことで、小規模企業が仕事を迅速かつ簡単に遂行できるようにする」ものだからだ。
もちろん、有益なウェブアプリケーションを紹介するサイトWebwareでは、チームによる編集やコラボレーションにはウェブベースの生産性スイート(例えば「Google Docs」)を推奨しているが、Googleには今のところTask Marketのようなマーケットプレイスサービスはない。だれか構築したいという人はいないだろうか?
Task Marketでは、それぞれの仕事に議論のためのスレッドがあり、仕事を入札する側は仕事をやってほしいという人とそこでコミュニケーションをとれる。個人的に連絡する方法はないようだが、これは奇妙な話だ。仕事が完了すると、ユーザー(請負側と顧客側の双方)はeBayのようなかたちでランク付けされる。
Task Marketでは、雇い主が仕事に払ってよいという報酬額を明記する。支払いはすべてeBayの「PayPal」を通じて行われる。
現時点におけるTask Marketの大きな利点は、参加がとても簡単なことだ。仕事の掲示も、入手可能な仕事の調査も簡単に行える。仕事の追跡サービス面や、ユーザーが自分を売り込んだりチームを作ったりする場合のオプションなどでは、oDeskのようなより成熟したサービスにはまだ及ばない部分がある。
Task Marketは「技術的プレビュー」の段階で、仕事の登録はまだあまりない。
この記事は海外CNET Networks発のニュースをシーネットネットワークスジャパン編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ
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