ファッションブランドが自己表現のツールとなる反面、ブランドを持つことが目的化している側面も多々見られる。よく「オシャレは我慢がつきもの」なんて言われるが、これだけケータイが生活に深く入り込んでいる日本において、いくらブランドモノでも使いにくくては困る。
その点、日本に導入された3G版PRADA phoneは安心感を持って迎えられる。
まずデザインは完全にPRADAの意匠だ。真っ黒な表面の上部に銀色の「PRADA」の文字が光る。壁面もシルバーがあしらってあり、裏側も真っ黒。非常にクールでシンプルなデザインに仕上がっていて、誰もが目を奪われる雰囲気が漂う。
サイズは高さ101mm × 幅54mm 、厚み12.7mm。昨今のコンパクトな折りたたみ端末よりも少し幅が広めだが、重さはなんと約92g。全面がディスプレイで100gを切る重さは、手に取るときに力を余すほど軽く感じる。ディスプレイのサイズは3インチでワイドQVGAは細かすぎず適度な解像度だ。
先にも触れたが3Gハイスピードに対応し、下り最大7.2Mbpsのダウンロードが可能。この通信を生かせるのは、他のdocomoのケータイと同じi-modeやデコメールにも対応したi-modeメール、iアプリなどだ。また2メガピクセルAFカメラも搭載している。レンズはSchneider-KREUZNACH製、こだわりが見られる。
海外メーカーのケータイではあるが、日本の最新のコミュニケーションやコンテンツの機能に対応している点はうれしい。しかしおサイフケータイやワンセグ試聴など、ハードウェアとして対応が必要な日本特有の機能にまで踏み込んでの対応はしていないので注意が必要だ。海外でも端末を展開するであろうPRADA phoneの事情が透けて見える。
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