昔は単3型電池を使った充電器などが売れていたのですが、最近ではイヤホンが一番売れています。携帯電話で音楽を聴くのが当たり前になってきたこともあり、いい音で聞きたいとの要望が高まっているからなんでしょう。音楽メーカーさんがイヤホン販売を充実させてきたことも理由のひとつだと思います。
全体を見渡してみると、トータルの台数ではNTTドコモが人気でした。905iシリーズが好調だったためです。新規契約の件数ではソフトバンクですね。機種別では、飛びぬけて売れた機種はない感じで、全体的に売れていました。その中でも、イー・モバイル初の携帯電話機イーモンスター(S11HT)が単独の台数で見れば一番売れました。
新しい機能の中でも定番になっている機能があります。ワンセグ、音楽、高画素カメラ、Bluetooth。スマートフォンですと無線LANですね。このような定番機能が付いていると、デザインを見て売れそうだというのはなんとなくわかります。そのうえ、携帯電話の価格は以前に比べて高くなりました。そこで重要なのは携帯電話が持っている魅力と価格のバランスになってきていると思います。
こういう使い方があります、と提案できる要素が多い商品なんです。スマートフォンだと、さまざまな音楽ファイルを再生できるなど、いままでにない使い方ができます。HTCというメーカーの機種がいろいろなキャリアから出てきています。そのためキャリアの垣根を越えた比較ができるんです。その上でスマートフォンはこんなところがおもしろいと、新しい使い方を説明できます。お客様は、その場ではおもしろそうだなと聞いていただいて、次に来たときに買っていただけることもあります。
ここに来たら、この商品があるというのをわかりやすくするような売り場を目指しています。なかなかできないことですが。ただ、そのような売り場作りを目指していく中で、テーマも考えています。お客様の関心の高いものをテーマにしたコーナーです。スマートフォンだとか、音楽、カメラ、ワンセグなどです。
たとえば、500万画素を超えるカメラを持つ機種、ワンセグが楽しめる機種を比較できるコーナーを作りたいと考えています。その上で、キャリアではなく、メーカーごとに分けたコーナーもおもしろいと思っています。たとえば、Cyber-shotケータイがNTTドコモとauから発売されていますが、どのような違いがあるのか細かな比較ができるコーナーです。携帯電話も、デザインで選んだり、機能で選んだり、比較検討できて、それに対して販売員が提案できるとことを目指したいです。お客様が疑問に思うことを売り場の中で表現できればいいですね。
料金プランの比較表は、さまざまな条件によって違うので難しいのですが、データカードについては、お客様から質問されれば、すぐに答えられるように、比較ができる表を用意しています。ポイントとなるのは、月額でどのくらい料金がかかるのかということです。月額基本料金はわかるのですが、割賦販売で購入された場合、トータルで払う金額がわかりにくいですね。
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