ウェブ上でソーシャルアプリケーションを構築するための「OpenSocial」はいまだバージョン1.0には到達していないものの、Googleは米国時間5月28日、そのバージョン0.8が完成したことを発表した。
OpenSocial 0.8における顕著な変更点の1つは、RESTful APIの追加である。この追加により、JavaScriptで動くウェブベースのウィジェット以外の多種のソフトウェアが、ソーシャルアプリケーションを稼動するサーバと連係させられるようになる。例えば、Windowsまたは携帯電話上で稼働するもののウェブブラウザでは動作しないプログラムが、ソーシャルアプリケーションとやりとりできるようになる。
もともとはGoogleが開始したOpenSocialだが、現在では多くの企業が支持している。MySpace.comやYahooなどのウェブにおける主要企業がGoogleと共にOpenSocial Foundationを通じ、同技術を管理している。5月28日、29日にサンフランシスコで開催されている第1回目のGoogle I/Oカンファレンスにおいても、OpenSocialは大きく取り上げられたテーマの1つである。
同技術は、APIと呼ばれる標準化されたウェブプログラミングインターフェースで構成される。OpenSocialにより、開発者は、単一のアプリケーションを複数の異なるウェブサイトで容易に実行できるようになる。
Googleの製品マネージャーであるDan Peterson氏のブログ投稿によると、OpenSocialに準拠するオープンソースのサーバソフトウェアを開発する「Apache Shindig」プロジェクトで、OpenSocial 0.8をサポートすべく作業中であるという。「今後数カ月のうちにこれをサポートするコンテナが完成する予定だ」と同氏は述べている。
RESTful API以外の変更点については、OpenSocial 0.8のリリースノートに記載されている。
この記事は海外CNET Networks発のニュースをシーネットネットワークスジャパン編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ
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