IDC Japanは5月22日、国内仮想化サーバ市場動向に関する調査結果を発表した。
調査によると、x86サーバの仮想化技術が急速に普及することで、仮想化サーバの出荷台数は2008年から2009年にかけて増加する見込みとのこと。2011年には国内サーバ市場の39.4%に相当する30万3800台になるという。
同社が実施したユーザー調査によると、サーバ仮想化技術の導入目的として、約6割のユーザー企業が「サーバーリソースの有効活用によるハードウェアコストの削減」や「運用管理の効率化を伴う保守コストの削減」を挙げている。また、サーバ仮想化技術の課題として、導入予定企業の54.0%が「論理サーバ(仮想マシン)の高可用性、信頼性の確保ができない」という点を挙げたが、すでに導入している企業でこの点を課題として挙げた企業は19.0%にとどまることが分かった。
同社のサーバーリサーチマネージャーの福冨里志氏は「x86サーバ用仮想化技術が成熟し、Windows Server 2008が同技術を標準機能として組み込むことで、仮想化技術を利用する際の敷居が低くなる。サーバーベンダは、まず、サーバ仮想化ソフトウェアに対する漠然とした不安を払拭すべきである」と述べている。
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