Adobe Systemsの次期「Creative Suite」のユーザーは、オンラインコンテンツとサードパーティーのツールを使い、同アプリケーションスイートをマッシュアップすることができるかもしれない。
Adobeの「Photoshop」製品マネージャーJohn Nack氏が米国時間5月19日、ブログに投稿した記事によると、Adobeはワークスペースの連携をよりスムーズにするために、 Photoshopを含むCreative Suiteアプリケーションを、ユーザーが「Flash」製ウィジェットから操作できるようにすることを検討しているという。
Flashあるいは「Flex」を用いてCreative Suiteの各ツールをデスクトップやウェブで利用可能にする機能は、Adobeの高価な、しかもかさばるソフトウェアの新たな活用法につながるかもしれない。たとえば、ユーザーたちはこれまで、「Google Maps」上でアパートのリストや環境汚染の様子、UFOの観測地点などを表示するマッシュアップを作成してきた。
「軽量でクロスプラットフォームの、ネットワークに対応したウィジェットを使って、手持ちのアプリケーションが拡張利用できれば、どれほど魅力的かは明白で、約8年前に私が手がけた最初のアプリケーションでサポートの構築に尽力したのもそのためだ。そしてわれわれは、そのために独自の『Flash Player』クローンを作らなければならなかった!」と、Nack氏は書いている。
開発者は、6種類のプログラムコードを別々に書くよりも、1つのまとまったプログラムコードを書いて、Photoshop、ベクトル描画ツールの「Illustrator」、ページレイアウトソフトウェアの「InDesign」のパネル用ウィジェットが作成できれば理想的だろう、とNack氏は付け加えた。
Adobeは2008年3月、「Photoshop Express」のリリースに伴って、同社の主要製品フォト編集ソフトウェアをオンラインで利用できるようにした。
同社は、Creative Suite次世代版について、5月27日により詳しい情報を発表する予定だ。
Adobeは5月20日、Adobe Labsを通じて「Flash Player 10」ベータ版の提供を開始した。AdobeはFlash Player 10で、3次元の描画効果やテキストレンダリング機能などを強化している。
この記事は海外CNET Networks発のニュースをシーネットネットワークスジャパン編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ
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