ROA Groupは5月20日、2008年第1四半期の携帯端末メーカー世界トップ5社の実績と今後の携帯電話市場の予測したレポートを発表した。
発表によると、出荷台数はNokiaが1億1550万台と最も多く、次いでサムスン電子の4630万台、Motorolaの2740万台、LG電子の2440万台、Sony Ericssonの2230万台と続く。特にNokiaは売上高が2兆円を突破し、市場シェアは39.6%と他の4社を圧倒している。
ベンダー別にみると、Nokiaの第1四半期全体の売上は2兆136億円、デバイス&サービス分野の売上は1兆4700億円、営業利益率は前期より高い20.3%となっている。今後はシェア9.8%にとどまっている北米市場の拡大、およびNokia Music Storeサービスの米国におけるシェア拡大が課題となっている。
LG電子は主力モデル「Viewty」「Voyager」「Venus」の出荷台数が拡大し、四半期における売上高が初めて1兆円を突破した。端末平均販売単価はSony Ericssonに次ぐ144ドルで、プレミアム携帯電話分野での成功がうかがえる結果となっている。2008年第2四半期については販売台数目標を前期比20%増以上の2920万台としている。
サムスン電子は新興市場で販売台数が拡大、営業利益は過去最高の16%となった。注力するサプライチェーンマネジメントの改善効果が現れはじめていることがうかがえる。2008年第2四半期の出荷台数予測は前期比4〜5%増の4800万台、通期の出荷台数は1億2300万台としている。
一方、Motorolaは第1四半期の携帯端末販売量が39%減少、マーケットシェアは9.5%に落ち込んだ。
Sony Ericssonはシェアの高い欧州市場での低迷が響き、出荷台数は2200万台にとどまった。さらに営業利益率は前期より約4ポイント低い6.7%となっている。
そのほか、ZTE、Apple、Research In Motion(RIM)、HTCなどトップ5社以外の出荷量は約5500万台、約20%のシェアにまで拡大している。
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