SearchMonkeyは前述したYOS戦略の中で、アプリケーション構築の基盤となるものの1つだ。プログラマーはSearchMonkeyを使うことにより、Yahooサイトでの特定の検索結果をさらに洗練された形でまとめ上げることができる。
例えば、地元のレストランを表示する検索結果に、電話番号、住所、写真を付け加えられる。また、映画の検索結果に、ユーザーが付けた評価の平均点や近くにある劇場の情報などを付けて提供できる。
これは基本的なタイプの「Enhanced Result」だ。「Infobar」と呼ばれるもう1つのタイプでは、検索結果の近くに補足情報を示すフレームを表示でき、ユーザーがクリックするとさらに詳しい情報が得られる。例えば映画のInfobar表示では、Internet Movie Databaseからキャストや制作スタッフの情報を提供したり、あらすじやDVDレンタルショップNetflixへの発注ボタンを表示したりできる。
これは検索結果に基づいて、小規模なウェブページを作成するようなものだと思う。
つまり、パブリッシャーが自分でアプリケーションを書いて、検索結果に追加できるようにするという考え方だ。また、そのアプリケーションをインストールしてくれるよう、ユーザーに売り込むこともできる。
それでは、さまざまな情報が混在する、派手な広告のような検索結果になってしまうのだろうか?
Kumar氏は、そうしたくなければそんなことにはならない、と述べた。「広告抜きの情報が掲載されるべき場所が侵食されていると感じたら、ユーザーはすぐさまアプリケーションを削除できる」
Yahooが一部のアプリケーションをデフォルト設定にする可能性はあるが、それはユーザーが強い関心を示していて、有用性がある場合のみだという。候補の1つはYelpやYahoo Localなどのサイトに登録された営業案内だ、とKumar氏は述べている。
この段階でYahooは、デフォルトになったSearchMonkeyアプリケーションを利用するパブリッシャーから料金を徴収することを考えていない。
「ともかく最初はアプリケーションをどんどん広めていってほしい。数十万人規模のユーザーに追加してもらえるようなアプリケーションでなければ、設定するには不十分ということだ」と、Kumar氏は述べた。
この記事は海外CNET Networks発のニュースをシーネットネットワークスジャパン編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ
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