日本ビクターは5月15日、振動板にマグネシウム合金を採用したスピーカーシステム「SX-M3」を発表した。発売は6月上旬より。このモデルを機にスピーカーの新「SX-M」シリーズを展開していくという。価格は9万9750円(1本)となる。
SX-M3は、振動板にマグネシウム合金を採用している点が最大の特徴となる。同社では軽量かつ音速が速い素材としてアルミニウムを用いた金属系の振動板を採用していたが、内部損失が小さいため残響が長びいたり、周波数特性に大きなピークが発生したりとマイナス面もあった。
今回採用したマグネシウムは、アルミニウムの3分の2という軽さに加え、内部損失を2倍以上確保でき、理想的な音質再生が行えるという。また、ウーファー、トゥイーターともに同素材であるマグネシウム合金を使用することで、音の響きを整えるという効果もある。
振動板の形状には、ビクターが長年採用しているオブリ・コーンを用い不要振動を排除。マグネシウム素材と合わせて歪み感の少ない自然な音が再生できるとのことだ。
SX-MシリーズのMには「Music」「Mind」といったキーワードを据え、製品にもダークな色調を採用するなど、本格オーディオファンをターゲットとしている。
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