あらゆるデバイスで動作する点が最大の強み--Opera、新版「9.5」でシェア拡大を図る - (page 3)

永井美智子(編集部) 吉澤亨史2008年04月28日 13時24分

モバイル版も「Opera Mobile 9.5」へ

 その取り組みの1つが、携帯電話向けOperaブラウザ「Opera Mobile 9.5」の開発だ。Windows MobileもしくはSymbian S60搭載端末上で動作する。英語版は2月5日にMobile World Congress 2008イベントで発表された。数週間以内に、英語版のプレビュービルドが公開される予定だ。PC版と同様、ウィジェットに対応している点が最大の特徴となっている。

Opera Mobile 9.5 開発中のOpera Mobile 9.5。現在ウィルコムのW-ZERO3などに搭載されているOpera Mobile 8とはインターフェースが大きく変わっている(画像をクリックすると拡大します)

 なお、Operaのビジネスモデルとしては、携帯電話などに組み込まれて出荷されるBtoBモデルと、PCブラウザのように、ユーザーがダウンロードするBtoCモデルがある。現在の収益の割合は、BtoBが7割、BtoCが3割。今後は後者の収益を高め、2年後にはBtoBとBtoCの収益規模を同程度にしたいという。BtoBとしては、ケーブルテレビのセットトップボックスや、スーパーのレジなどに搭載するブラウザとしても採用されており、今後ニーズが増えると思われる組み込み系にも力を入れていくとしている。

 ユーザーのニーズに対し、どう解決するかを常に話し合ってフィードバックしてきたこともOperaの強みである。7年前は16名だった社員は現在500名になっており、ブラウザの専業会社としてこの人数はかなり多い。その開発力で、ユーザーの声に応えながら成長し続けていきたいとした。

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