Webマーケティングガイドでは、インターネット調査会社のボーダーズと共同調査のもと、職場でのインターネット利用に関する調査を行った。
≪調査結果サマリー≫
今回の調査対象は、20歳以上の男女500人。 男女比については均等割り付けを行った。 また、職業は会社員(公務員等を含む)と学生に限定している。
Q1では、インターネットを利用する際の特徴や心理的状態を各場所において尋ねた。
その結果、【自宅】においては「のんびり利用できる」という回答が96.1%で圧倒的に多く、次いで「詳しく利用できる」の73.0%、「プライバシーがある」の63.2%が続く結果となった。
一方、【職場】については「詳しく利用できる」のみが、50.5%と高い回答率となったが、他の回答についてはすべてが20%を下回る結果となった。 自宅では最も多かった「のんびり利用できる」は17.4%と、自宅の5分の1以下の水準に止まり、「プライバシーがある」も11.0%と低い結果となっている。
また、「音声付で利用できる」ユーザーはわずか6.4%と少なく、動画の視聴や音声で注意を引くような広告手法の利用については検討する必要があるのではないだろうか。
Q2では、職場や学校でインターネットを利用すると回答した315人に対して、どのような目的でインターネットを利用するかを尋ねた。
その結果、最も回答が多かったのは「気分転換」で44.4%。次いで、「暇潰し」の32.7%、そして「接続スピードが遅いから」の20.3%が続く結果となった。
また、その他の回答としては「仕事で必要だから」が半数以上を占め、「その場ですぐに調べたいから」や「必要に迫られて」などの回答も見受けられた。
Q3では、バナー広告のクリック経験率や資料請求など、インターネット上での行動について尋ねた。
その結果、『行う』(「頻繁に行う」と「ときどき行う」の合計)と回答したユーザーが最も多かったのは「商品の購入」で、74.6%のユーザーは利用経験があることがわかった。
また、「バナー広告を見かける」や「動画の視聴」、そして「会員登録」なども60%を超える高い利用経験率となっている。
また、各サービスの利用経験率をインターネットと【自宅で最も利用するユーザー】と、【職場で利用するユーザー】別に分析してみると、多くの項目において【自宅】での利用経験率が【職場】でのそれを上回っていることがわかった。
バナー広告の認知経験については、『行う』(「頻繁に行う」と「ときどき行う」の合計)と回答したユーザーは【自宅】で75.3%、そして【職場】で53.0%となり、20ポイント以上の開きがある。
バナー広告のクリック経験率では、【自宅】で39.5%、【職場】で28.8%となり、10ポイント以上の差がある。
また、動画の視聴経験についても【自宅】で65.6%、そして【職場】で53.0%となり、自宅を主たるインターネットの利用場所としているユーザーの経験率が上回っている。
動画については、Q2で明らかになったように職場では「音声付で利用できる」ユーザーが少ないことも影響しているのだろう。
ただし、資料請求については、【自宅】が37.4%なのに対し、【職場】は45.5%と職場が自宅を上回る結果となっている。
※この他にも、ブログや会員登録は自宅に比べ職場の利用経験率の方が高くなっている。
Q1でも明らかになったように、職場ではプライバシーを気にしなくてはならなく、のんびり利用することが出来ないケースが多く、自宅に比べ心理的な余裕がないのではないかと考えられる。
最終的には、その余裕の違いが広告の認知率や行動喚起にまで影響してくる可能性があるのではないだろうか。
本調査は、業界の全般的な調査となっております。 あくまでも指標となるものですので、参考データとしてご活用下さい。 業種や取り扱っている商品、またユーザーの属性によっても調査結果は大きく異なると考えられます。 より詳細な業界動向や、ターゲット層に合わせたリサーチにご興味をお持ちの方は、 リサーチアウトソーシングサービスをご活用ください。
サンプル数 :500
調査期間 :2008年4月11日〜2008年4月14日
調査方法 :インターネットリサーチ
調査機関 :ボーダーズ
対象者 :20歳以上の男女
割付 :男女50%の均等割付
職業 :会社員(公務員等を含む)と学生
本調査結果の単純集計を無料でご提供させていただきます。 アンケート回収データ・クロス集計サービス・レポートは有料にてご購入いただけます。 調査や有料サービスをご検討の方はお気軽にお問合わせください。
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